「お前は誰だ」 「私は私だ」 「お前は何だ」 「私は人だ」 「お前は男か」 「私は…」
言葉が途切れる。自問自答が始まる。 Who am I ? 私は誰だ。
私は私だ。それは自明だ。 私は人だ。それも自明だ。
私は男か。確かに体は男だ。 でも、心は女だ。 では、私は一体どっちだ。
私は揺れる。心が揺れる。 男と女の狭間で揺れる。 天秤ばかりのごとくに揺れる。
私には天秤を止められない。 私には答えられない。 結論は、未だ出ない。